ストロー
◆読了本
エイミー・ベンダー「私自身の見えない徴」(角川書店)
各所で短編集が絶賛されてて気になってたエイミー・ベンダーの長編。
噂にたがわぬ、すばらしく美しい文章を書く人でした。すごすぎる。
個人的には、しばらくアメリカ文学の新人には出会えてなかったんだけど
エイミー・ベンダーは10年に1人くらいの逸材だと思う。
この長編は、最初はちょっとガーリーで悲しいファンタジー、という感じで
たとえばボリス・ヴィアン「うたかたの日々」なんかを連想させるんだけど
核になるストーリーの構成はすごく現実的で技巧的で、
ちょっと途中でやめられないくらいのドラマチックな展開もありつつ
川上未映子「乳と卵」のクライマックスにも決定的な影響を与えたと思われるシーンや
ほろりとくるラストなど、小説としての力強さがすごくあるのがいい。
雰囲気ものじゃない、という意味で。