れもちゃん
現実逃避中の読書スピードは半端ない。
映画「フランティック」(1988年アメリカ/ロマン・ポランスキー監督)をTV録画で。
不穏なところの演出はうまいけど、アクションになると大味なところもあるねぇ。
◆読了本
吉田修一「悪人」(朝日文庫)
読んでて面白かったけどね。でも、この設定とこのタイトルってストレートすぎる。
中学生に感想文書かせたら、クラス全員が
『本当の悪人とは何かについて考えさせられました』
って書いてくるだろうよ。だってそういう設定なんだもの。
新聞連載小説/犯罪者もの、ってことで、内容は似てないけど
曽野綾子「天上の青」を思い出した。
そういえば、あれの最終回前の挿画ですごいのあったな。懐かしい。
長嶋有「夕子ちゃんの近道」(講談社文庫)
文庫で再読。何度読んでも素晴らしい。
長嶋有的、としか言いようのない独特の「しょうもない道具/固有名詞/会話」を、
さらに「そぐわない場面」と組み合わせることで、その2つのどちらとも直接関係ないような、
「まだ誰も言語化していない感情」を呼び起こすパターンで、読み手をウッと唸らせるんだけど、
それを数ページのうちに何度も畳み掛けられると、私はメロメロになって泣きそうになります。