霧島マナマナ

▼読了本 マイケル・フリーズ,、クレイグ・クラフト、ゲイリー・ポール・ナバーン 「トウガラシの叫び:〈食の危機〉最前線をゆく」(春秋社) 図書館で適当に借りると今こういう感じ。 何も難しい事を考えずに読める、という意味ではテレビっぽい体験だな。 こういう本ばっかり読んでたい。 

ケントデリカットカットにしてください

さいきん復刊したという川島小鳥「BABY BABY」を書店でパラパラと見る。
とても良かった。ちょっと前の懐かしいトーンだけど、2006年だもんな。

§

時代の変遷をモロに体験した、という意味で
私たちの世代は写真世代なんだろうねぇ。

…個人的な記憶でいうと、
中学生〜高校生は「写ルンです」全盛期。
学校行事とか、校内でのスナップとかは全部コレだった。
ピント無し、本体は紙、ファインダーは穴。
当時すでに、けっこうくだらない使い方もしてたよ。
あのカチッっていうシャッター音は懐かしい。

宮沢りえ「Santa Fe」(1991)が中2。友達の家で見た。
写真家っていうと、アラーキーと篠山紀信くらいしか知らなかったところに
HIROMIXが出てきたのが高校時代の終わり頃。歳もほとんど変わらない。
コニカのビッグミニ。コンパクトカメラならウチにもあるなぁ、って思った。
地方だったのでプリクラはちょっと間に合わず。
まぁみんなで遊んで帰る時に記念に撮る、みたいなのはしてたけど、
貼ったり見せたり、みたいな文化は体験してない。

大学で東京に出てきたら、クラカメブーム?
みんな親の古いカメラとか借りてきたり、中古カメラ屋に入って値札にドキドキしたり。

トイカメラブームもあった。
たぶん、いいカメラなんて誰も買えなかったから、貧乏人の発想で
チープな中古海外カメラが「味がある」ってことにしたんだと思うなぁ。
あー、今になって思いついたけど、レンズ付きフィルム(「写ルンです」の一般名称です。念のため)に、やたら派手な発色になるタイプがあったらヒットしてたかもね。
今でもinstagram(よく知らないけど)とかみんな使ってるんだし。

私は安いAPSカメラ(!)で我慢。
歩きながらブレブレで撮ったのを「クリストファー・ドイルだ!」なんて言って。
まぁドイルは写真家ではないけど、ああいうのがカッコいいな、と思ってた。

「アウフォト」(1997~1999)という投稿雑誌が人気あったけどほとんど見てないなぁ。今すごい見てみたいけどね。
まぁなんだかんだで若者のあいだで写真/カメラが異常に流行ってたわけだ。
写ってるものも、とにかく〈生々しさ〉みたいなのが過剰だった気がする。
で、最終的に行き着いたところは、2001年のBUBKAの芸能人スキャンダル写真で。
ああいうのも含めて“写真の歴史”が語られることは今後もないと思うけど、
あの背景にあった素人カメラブームのことはセットで記憶しておくべき。

それから、90年代のあの一枚、で思い出すのはやはり
常盤響の「インディビジュアル・プロジェクション(阿部和重)」の装丁と、
信藤三雄の「overdose(ピチカート・ファイヴ)」のジャケット。
デザイン込みだから、純粋に写真家としてではないけれど。
でも両者に共通する、「写真+文字」だけでどれだけすごいことができるか、というのは私の原点だったりする。

いっぽう、ホンマタカシ「TOKYO SUBURBIA」(1998)がすごく好きで。
今思えば、当時流行してた〈過剰な生々しさ〉とは対局にあるから、
そっちが新鮮に思えたのは当然なんだけど。
risetteのジャケットに(2度も!)使った写真、あれを撮ったのは1998年で、
自分なりに、かなり意識してた。

その後、とくに好きではなかったけど、佐内正史が多方面(relaxなどの雑誌、CDジャケット、映画ポスターetc...)で活躍するようになって、
結局、00年代の主流はずっとそれ系だった気がするな。
そうか…ふわっとした明るめの空気感は、90年代(素人撮り/室内フラッシュ)の反動だったと言えるね…。

新潮社の「月刊シリーズ」(1998〜)は女優で買ってただけなので、写真としてはあんまり。方向性としては〈生々しさ〉の延長だよね。
むしろ「久家靖秀写真集-cover/girl 」(2003)が良かった。
「サイゾー」の表紙でアイドルがジャージ着てるやつ。あんまり評価されてない?
私も忘れてたけど、でも本屋に行くたびに必ず立ち読みしてた。
こっちはパキーン!とした無菌室っぽい質感でクールだった。

なぜか私はこの頃が一番写真熱が高まってたころ。
プロの写真家とか、ちゃんと写真を撮ってる人に何人か知り合ったりしたからかな。

森山大道が宇多田ヒカルを撮ってて、それで2002年にGR1sを買った。
この1枚が撮れたのは嬉しかったな。
うっかり数年後に失くして、もう一度買い直したけど、
最初の1台のほうがピントも色も良かった気がして、2台目はあんまり撮らなくなっちゃった。

カメラ付きケータイを買ったのが2003年。
J-T010という機種で、なぜか写りが良かった。
発色も派手めで好みだったし、気持ちいい写真が撮れるのでたくさん撮ったな。

その後のデジカメ時代についてはまだ振り返るほどのことはない。

こうしてみると、フィルム→デジタルの変化って大したことないんだよね。画素数とかは特に。
撮る側の意識とかスタイルのほうが写真に直接現れるし、時代によってガラッと変わったりする。

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